出産後ずっと赤ちゃんに構っていて、体力がもう限界…
育児をする上で、寝つきの悪い赤ちゃんの悩まされるママ・パパは多いのではないでしょうか。
ネット上には”ネントレ(ねんねトレーニング)”の方法など情報があふれていますが、赤ちゃんの個性や住環境もそれぞれ異なり、実践するのが難しかったりしますよね。
そこで今回は、ポリー・ムーア著の「賢い子は1歳までの眠りで決まる」を読んだのでご紹介したいと思います。
カンタンに!
この本を読んでわかること
- 赤ちゃんの成長過程においては睡眠が最優先であり、睡眠を十分とることで賢い子に育つ理由
- 赤ちゃんの覚醒周期から昼寝のタイミングを整え、夜間もぐっすり眠る赤ちゃんに変える方法(メソッド)
実際の子育てでこのメソッドを実践できるように、月齢別に詳しく方法を示してくれています。
この本はこんな方におすすめです。
こんな方におすすめ
- 赤ちゃんの夜泣きに悩まされている
- 赤ちゃんの泣いている理由がわからない
- 赤ちゃんにとってどれくらい昼寝や睡眠時間が必要かわからない
著者のポリー・ムーア博士について
ポリー・ムーア博士はカリフォルニア大学の睡眠専門の神経科学者です。
そして、彼女自身もひとりの母親なので、親近感が持てますよね。
博士は大学で睡眠について専門に研究しており、自分の子どもが生まれたとき、「まさか我が子の睡眠に関して悩まされるとは!」と思ったそうです。
実際は博士が身につけた知識やトレーニングが役に立たず、夜泣きがひどく、何をしても欲求を満たしてあげることができなかった、と。
そこから博士は自分の子どもを子育てしながら観察を行い、一定の生物学的睡眠リズムがあることに気づきました。
この本はこの生物学的睡眠リズムについて書かれています。
「賢い子は1歳までの眠りで決まる」を手に取ったきっかけ
この本の帯に書かれていた言葉に惹かれてしまいました。
親の学歴・収入は関係ない!
全米で立証!
将来まで役立つ学習力・集中力・情緒の安定・コミュニケーション能力を育てる
過剰な知育は不要!
出典:日本文芸社
自分の子どもの将来を決めたいわけではありませんし、教育ママになりたいわけでもありません。
ただ、私自身初めて母親になりどのような教育をすれば良いかが全く見当がつきませんでした。
教育の入口として、睡眠は入りやすいなと感じました。
また、知育のおもちゃや本がたくさん売られていますが、いったいどれをどのくらい購入し、赤ちゃんに与えたら良いのかわかりませんでした。
「過剰な知育は不要」と書かれていたので、何か知育に関しても情報が得られたらと思い、本の購入を決めました。
「賢い子は1歳までの眠りで決まる」で学べること
良い眠りにつくことのメリット
睡眠中は最も効率的に経験を整理してくれます。
よく試験勉強をするときに「寝ている間に知識が定着する」なんてことを聞いたことがありますが、赤ちゃんにとってもそうみたいです。
また、情緒を安定させたり、認知機能が上がったりする研究結果もあるそうです。
人生で一番成長する生後1年の間だからこそ、睡眠が大切だということですね。
赤ちゃんは意外にも睡眠不足かもしれないということ
月齢にもよりますが、赤ちゃんは一定の睡眠時間が必要です。
睡眠をとることで、上記のようなメリットがあるため、睡眠はとでも重要であることがわかります。
しかし、赤ちゃんが泣いていたり、目を開けていると、つい大人はカラフルなおもちゃなどであやしてしまい、睡眠不足にすら気づかないこともあるそうです。
現代では赤ちゃんの知育のために五感を刺激するあらゆるおもちゃが販売されています。
しかし、それらのおもちゃを使いすぎて睡眠不足にするのは本末転倒ということですね。
なぜ、赤ちゃんは眠れないのか
私は、赤ちゃんが泣いている時「今眠たいんだな」って思うことが今までほとんどありませんでした。
大人が眠たい赤ちゃんに気づいてあげられないと赤ちゃんって眠れないんですよね。
赤ちゃんは脳が未発達のため、眠たくても自分の意志で眠ることが難しいそうです。
つい赤ちゃんが眠そうに泣いていると
と言ってしまうときがありますが、それはそもそも赤ちゃん脳の構造的に不可能なんですよね(笑)
赤ちゃんが眠れないときには大人がサポートしてあげる必要があることが学べました。
月齢別、睡眠トレーニング方法(NAPSメソッド)
この本では月齢別にどれくらいの睡眠時間が必要かについて書かれています。
赤ちゃんの月齢によって、1日の過ごし方が異なり、覚醒時間が伸びていきます。そして、体の機能も発達していくため、寝かしつけの方法もレベルアップしていく必要があることが書かれています。
例えば、新生児では授乳が寝かしつけの方法になることが多いですが、生後3カ月ごろには授乳以外(抱っこ)の方法をとるなど。
メソッドとは体系的な方法や方式のことを指します。
N(note)、A(add)、P(play)、S(soothe to sleep)
簡単にまとめると、起きた時間を記録し、90分後の時間を書く。赤ちゃんと一緒に遊んで、その後寝かしつけるといった方法です。
とてもシンプルですよね。
本書ではこの方法の詳細や活用方法が書かれているため、トレーニングを今日から始められるようになります。
「賢い子は1歳までの眠りで決まる」を読んだ感想
睡眠の90分周期は本当だった!
この本では赤ちゃんの体内時計が90分周期で覚醒したり、睡眠したりを繰り返すと述べられています。
実際に自分の子どもを観察してみると、本当に90分周期で目からウロコでした。
起きた時間から90分後に寝てくれるのです。
もちろん、90分で勝手に寝てくれるわけではありません。
起きた時間を記録し、そこから約80分後くらいに本書に書かれている眠たくなる合図がくるのです!
そのタイミングでいつもやっているような寝かしつけ(私の場合は抱っこです)をすると、さっきまで起きていたのにすぐに目を閉じ始めるでははありませんか・・・!
となります。本当に(笑)
赤ちゃんが眠る周期をよむことができるので、赤ちゃんに構ってる時にできないこと(家事やスキンケアなど)計画を立てることができました。
もともと、夜は4〜5時間眠ってくれることが多かったのですが(生後3ヶ月時点)、このメソッドを活用することで、夜寝かしつけてから朝まで眠るようになりました。
ただし覚醒に関しては、騒音や不適切な室温などの睡眠悪環境により早まる可能性があるので、注意が必要だなと感じました。
NAPSメソッドを継続するのは難しい…?
90分周期って思っているより早くて難しいんですよね。
90分で寝てくれたとしても、昼間はやはり家事などもしますし、せっかく寝た赤ちゃんが起きてしまうこともしばしばあります。
時には、外出などで赤ちゃんを90分の睡眠サイクルに置けないときもあるじゃないですか。
筆者は「赤ちゃんにとって睡眠は重要だから、なるべく赤ちゃんに合わせてようにする必要がある」、と言うわけですが、全てを赤ちゃんに合わせて生活するのはそう簡単ではありません。
しかしこの本を通して、いかに睡眠が赤ちゃんの成長過程において大切であるかということを知ったので、なるべく意識的に睡眠を取らせてあげたいなと感じました。
また、泣き止まない赤ちゃんと格闘するとき、なんで泣いているのかが分からないことがストレスだったりします。
「もしかしたら今眠たいのかもしれないな」と考えることができるようになり、少し心の余裕ができた気がしました。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回はポリー・ムーア著の「賢い子は1歳までの眠りで決まる」をご紹介しました。
育児に関して悩み事がたくさんあると思いますが、何かその悩みを解決する糸口になる本をまたご紹介できたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。